台湾旅行中の打包/外帯食品の加熱法&要冷蔵品の保冷法

だーげーほーです。

今回は、台湾旅行中によくある旅行者ならではお悩みについての記事を書きたいと思います。

打包・外帯ってなに?

台湾では、レストランで食べきれなかった食べ物を持ち帰り用に包んでもらうことを、中国語で「打包(ダーバオ)」と言います。
また、店内で食べずにテイクアウトすることを「外帯(ワイダイ)」と言います。

台湾式・正しい外帯麺(テイクアウト麺)の食べ方

どちらもほとんどのレストランや食堂で一般的に提供しているサービスです。

台湾のレストランは食事の量が多く、宴会料理などは確実に食べきれない量が提供されるため、打包してもらうことはよくあります。
結婚式だと最初からそのつもりで、お店側が式の途中でビニール袋を配布してくれたりします。

子連れ旅行だと、子連れで食べるのに向いていないようなレストランや、スケジュールの関係でお店で食べる時間がない時など、外帯してホテルで食べることがよくあります。

外帯も部屋に持ち帰ってすぐに食べられたらいいのですが、子供の世話をしているとあっという間に時間が過ぎて、食べるタイミングを逃してすっかり冷め切ってしまった……ということがしょっちゅう起きます。

小籠包とあんまん

ホテルの部屋に冷蔵庫はあっても、電子レンジまで置いてあることは滅多にありません。

ゲストハウスやドミトリーだと共用スペースに調理器具が置いてあることも多いのですが、子連れだとその手のホテルはなかなか泊まれないし、冷め切った食べ物をどうやって温めようか悩むことが結構あります。 

そこで、私が今までに台湾旅行中にやってみた「お持ち帰り・テイクアウト食品の再加熱方法」を書いておこうと思います。

要冷蔵食品の保冷方法も、大したテクニックではないですが書いておきますね。

【再加熱】台湾は電子レンジの普及率が低い国!?

具体的な方法の前に、ちょっと関連話を。

台湾は日本と同じような白物家電が使われている国ですが、私の観察した範囲内では電子レンジの普及率はあまり高くありません。

ほとんどの食べ物は大同電鍋で温められる

電子レンジがなくても、各家庭にある「電鍋」で大抵のものは温められるため、あまり必要とされていないのかもしれません。

代表メーカーである「大同」の電鍋、通称大同電鍋についてはこう書かれています。

大同電気釜(台湾では大同電鍋と称します)は台湾で1960年から発売し、50年以上の歴史を持つロングセラー商品です。台湾で「一家に1台、必ずある」とされ、ご飯を炊くだけでなく、蒸し物や煮込みの調理もできる多機能型料理調理器です。台湾の家庭で馴染まれ活用されており、台湾人が海外駐在や留学にも必ず持っていくアイテムです。

大同電鍋日本公式売店

私は実際に、日本行きの飛行機で大同電鍋を持ち込む台湾人を見かけたことがあります。

扱いが簡単で、丈夫で長持ち、ご飯が炊けて、煮物蒸し物なんでも作れるということで、最近日本でもファンが増えており、ついに日本で公式販売されるようになりました。

私も以前友達に、大同電鍋を台湾で買ってきてくれないかと相談を受けたことがあります。見た目もレトロでかわいいんですよね〜。オレンジっぽい赤と昭和っぽい緑色が定番人気です!

大同電鍋

ちなみに買うならLサイズが断然オススメです。Lサイズだと大きすぎるんじゃないかと思われるかもしれませんが、Mサイズだと肉まんを並べて蒸したりするには内径が足りないです。大は小を兼ねるので、一台だけ買うなら絶対Lサイズです

お豆腐だって茹で小豆だってあっという間に作れちゃいます。

すくってみた豆腐【電鍋レシピ】大同電鍋で超簡単!台湾で無添加豆腐を作ってみた 【電鍋レシピ】大同電鍋で作る紅豆水&紅豆湯

電子レンジを恐れる台湾人!?

電子レンジについてはもう一つ面白い話があって、台湾に関する著書をたくさん出されている青木由香さんの「奇怪ねー台湾」という本で読んだのですが、それによると台湾の人は電子レンジから出る電磁波を嫌っているとのことです。

台湾の家庭では、電子レンジより電鍋が大活躍。これは、台湾の人たちは電子レンジから電磁波が漏れていると嫌っているから。電鍋とは旧式の炊飯器で、外釜に水を入れて内釜に物を入れて焦がさずに加熱する調理器。物を温めるのにレンジの方が早くても、強い電磁波に当たっては癌の元。「レンジを使うから離れて!」と、避難を促すほど危険物扱いをしている。

「奇怪ねー台湾」110ページより

言われてみれば、台湾は確かにナチュラル志向・健康志向の人が多いです。

そのせいかどうかはわかりませんが、私が出産で入院していた病院の給湯室(患者のための冷蔵庫や温水器があった)では、出産後に食べる月子餐(ユエズツァン)という産後の特別食を温めるのに、電子レンジではなく電気式の蒸し器のような物を使っていました。

この機械、一度にあまりたくさん物を入れられない上に温めるのに時間がかかってしょうがないのですが、もしかしたら台湾人の嗜好に合わせて設置されていたのかもしれません。

聞いたところによると、台湾の学校や職場では、お弁当を温めるのにこのような機械が使われているそうです。

台湾で電子レンジを必ず置いている場所といえば……コンビニ!

そんなわけで、もともと台湾では電子レンジの普及率が低かったりもしますが、あるところにはありますよね。

台湾の街中を歩けばやたら目につくのがセブンイレブンやファミリーマートといったコンビニエンスストア。コンビニには必ずお弁当の温めサービスがあります。

↓台南で食べた鱔魚意麵(タウナギ炒麺)です。食べきれなかったので打包しました。

鱔魚意麵

【台南】阿霞飯店★超有名レストランはデザートまでもが激ウマでした

私も最初はちょっと抵抗がありましたが、台湾のホテルに宿泊中、電子レンジが使えなかったらセブンイレブンやファミリーマートに行ってください(一応断っておくと、私が考えたのではなく、ホテルスタッフにいつも言われる方法です)。

お茶でもスナック菓子でもなんでもいいですが、とりあえず何か買って、ついでに電子レンジを使わせて欲しいと伝えましょう。身振り手振りでも、片言の中国語でも英語でもなんでもいいです。

「我想用微波爐(電子レンジを使いたい)」と書いたメモを見せてもいいかも。

テイクアウトの容器が耐熱だったらそのまま、耐熱かどうかわからなかったりビニール袋に入っている場合は關東煮(おでん)の紙カップ容器を一個もらい、そこに温めたい物を入れます。

↓關東煮の容器に入れて温めてもらいました。

加熱後の鱔魚意麵

電子レンジはレジの後ろにある場合と、茶葉卵等の軽食が置いてあるコーナーに置いてある場合があります。いずれにしろ店員さんに許可をもらい、温めてもらえばOKです。大抵のお店は店内にイートインスペースがあるので、そこで食べることもできます。

今まで何度もやっていますが、断られたことも嫌な顔をされたことも一度もありません。大抵の台湾人はおおらかで融通が効くので大丈夫です。
温めてもらったら「謝謝」の一言を忘れずに。

こちらの手段は台湾のコンビニ店内で売っている冷凍食品を今すぐ食べたい、という時も有効です。冷凍だけどおいしそうなもの、たくさんあるんですよね、餃子とかフライドチキンとか。

ホテルの室内にある物で再加熱しようとして失敗

前回高雄に行った時、香港料理レストランで乾炒牛肉河粉という炒めきしめんのような料理を打包してもらって翌日食べようとしたのですが、子供の世話で部屋から出られなかったため、麺の入った箱ごと湯せんしようとしたことがありました。

【高雄】遊戯室付・66平米〜☆クン シャン デザイン ホテル (宮賞藝術會舘)

乾炒牛肉河粉

具体的にはポットでお湯をわかして洗面台にお湯を張り、その中に箱を浮かべるような形で温めようとしたのですが、熱が伝わりきらずうまく行きませんでした。

というか、食べようかなという時に子供が泣き出して、なんとか収まった頃には冷え切っていました……。

箱ではなく、ビニール袋に入った状態だったらもう少しうまくいったかな?今思えばジップロックを持っていたので、そちらに移し替えて湯せんしていたらもう少し温まったかもしれません。

台湾のお店の外帯ではビニール袋が使われることも多いです。ちゃんと食品用に対応した耐熱温度のものであればよいですが、ちょっと怪しい場合もあります。ビニール袋の加熱は自己責任でお願いします。

 

乳幼児連れの宿泊は大きめ冷蔵庫と電子レンジや食器まであるミニキッチン付きのホテルが便利ですね。レオフー レジデンスは洗濯機付きの部屋もあります。

【台北】一等地に暮らすように泊まる☆レオフー レジデンス(六福居)

サービスアパートメントだと、電子レンジや鍋などの加熱器具を用意してあるところが多いです。またホステル・ゲストハウスだと共同のキッチンが使えることが多いです。 

厳選の8軒!幼児連れ台湾旅行で泊まったホテルのツイートまとめ【2019】

【保冷】要冷蔵食品をホテルに持って帰る場合

保冷に関しては、ホテル滞在中は部屋の冷蔵庫を使えば問題ありませんね。

部屋に冷蔵庫がない時は、フロントに相談すれば従業員用の冷蔵庫を使わせてくれたりする場合があります。

チェックアウトから飛行機に乗るまで荷物を預かってもらう場合

ホテルをチェックアウトしてから日本に帰る飛行機に乗るまで、数時間開くことがありますよね。その場合もフロントに「冷蔵品があるので預かってもらえませんか?」と聞けば大抵は対応してもらえます。

フロントで「中身は何ですか?」と聞かれたので、覚えたての中国語で「烏魚子(ウーユィズ)です」と言ったら日本語で「あーカラスミ」と言われたことがありました。

カラスミの屋台

冷蔵品を日本まで持って帰る予定がある時は、私はあらかじめ保冷バッグや保冷剤を用意しておきます。台湾は日本のように保冷剤を準備しているお店は少ないです。不安な場合は日本から持参した方がよいかもしれません。

保冷バッグ・保冷剤がない場合は、手荷物預け前に服に包んでスーツケースの一番奥の方にしまっておけば大体は乗り切れると思います。

カードを抜くと電源が全部落ちてしまう部屋の場合

カードキー式のホテルだとたまに、入り口近くにある電源用のカード差し込み口からカードを抜くと冷蔵庫の電源まで止まってしまう困った設計の部屋があります。

大抵の場合、カードを差し込む部分にポイントカードなどの適当なカード(場合によっては名刺でもOK)を入れておけば電源が落ちないので、外出中も冷蔵庫を使えます。

 

以上、役に立つ情報はあったでしょうか?

台湾でおいしいものをたくさん食べて・買って帰ってくださいね〜。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA